Sista-Kとの出会い☆その16

映画『たいようのドロップキック』のルーツを語る連載企画の16回目。

前回は主題歌『Just like you』の歌詞をすべて掲載いたしました。
皆さんはこの歌詞をどのように感じられたでしょうか?

私たち【TEAM 9 NINE】は、曲調の明るさに対して、歌詞にはどこかマイナスイメージの言葉が連なっていることに着目しました。

<空には太陽が絶対あるって 根拠もない思いで頭がいっぱいで>
太陽が空には絶対あるということは根拠のない思いだとか

<私には明日が絶対あるって 今のしあわせが何もかも消し去ってくの>
必ず明日があるという今のしあわせが何もかも消し去ってしまうとか
ある意味、強烈な現在の【否定】になっています。

くすんだ星空、真っ白な太陽、うつむく花びら、青空かくす雲、何もしない日々、丸くなれない月

これら2番の歌詞にしてもすべて、どちらかというとマイナスイメージなキーワードで構成されています。

もちろんこの歌詞には、Sista-K自身もそのお父さんにも明日は来ないかもしれない。けれどそれは癌だからではなく、誰にもいえることな訳で、そのことをいっているのは想像できます。

しかし、10歳と4歳の子供たちに突きつけるにはあまりにも強烈な、そしてまだ意味は理解できないかもしれない内容と思われました。

Sista-Kにぶつけると、今は理解できないでしょうねと彼女は言いました。

それでもいい。大事なことは今理解させることではなく、くり返し伝えることでいつかその意味に気づいてくれることが重要なのだと。だから、これから作る映像作品も、今わからなくても、10年後、20年後にもう一度見た時に、息子たちが『そういう意味だったのか』と気づく。それでいいのだと。

そこに少し手がかりを見つけた気がしました。

<Just like you! 何度も何度も何度もいうよ I love you!>

最後はそこなんだ。
そのあと、思い出の場所やロケにいい場所など、様々に話して私たちは彼女の家を後にしました。

まさか、あんな事になるなんて、その時は想像もせず。
To be continued!
【その15を読み返す】
【その17へ続く】

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA