お盆と映画☆その5最終回
ありがとうございます!いよいよゴールです。というか、誰か読んどるんかいな?(^^;;知らんけど。。。
ということで最終回です。
ここまでで何が言いたかったのかというと、つまり映画ってみんなのモノなんだ!ってことなんですよね。どういうこと?とここまで読み進めて来てくださった方は思ったかもしれない。そんなこと書いてたっけ?と。
まぁ、かなり飛躍的な要約ではありますが、私が言いたかったのは(それが伝わっていなかったとしても)そういうことなんですよね。
映画は独りでは作れません。たくさんの仲間、同志が必要です。まずカメラマン、照明さん、音声さん、俳優さんと最低限この人たちが居ないと撮れません。いや、撮影も音声も自分でやっちゃう人はいるかもしれない。照明も何となく自然の成り行きで。何なら出演までしちゃう。でも、それはエンターテインメントになってるんでしょうか?
私も以前、短い作品ですが自分でカメラを回して作品作りをしたことがありました。しかし、その時に痛切に感じたのは、カメラのフレームを気にしながら芝居の演出や音声のチェックとかできないということでした。もちろん、カメラワークそのものが演出という監督もいらっしゃるし、それでいてめっちゃオモロイ作品もあります。でも、私のようにマルチタスク型でない人間にはちょっと難しいし、やっぱりできれば演出に専念したいと痛切に感じました。それに私はカメラの専門家ではありません。知らない人よりは知っているだけで、専門家ではないんです。それは照明もそうだし、録音技術にしてもそうです。餅は餅屋が一番です。
もちろん、撮影、照明、音声、俳優だけで出来るものでもありません。メイクさん、衣装さん、助監督、製作さんと現場には様々な人がいて、さらには現場以外では脚本家に編集マン、音響さん、音楽監督、最近ではVFX担当とか、作品完成には様々な人の手を介して行きます。
でもこれ、作る側だけの話なんですよ。
ここに観せる側と観る側が加わります。最終的に映画は観客に届けなければ作る意味がありません。上記のように作り手だけでこれだけの人たちの手を要します。観客が居なければ、この作り手の人たちの苦労はどんな意味があるのでしょう?
日本では年間凄まじい数の作品が産み出されています。そのために多くの人たちが製作に関わっています。しかし、その中で観客の目に触れられた作品はどれほどあるでしょうか?もちろん、完成試写会でスタッフやその友人などの周辺の人たちを集めた人が観ることはあるでしょう。上映会ということで知り合いに披露することもあるでしょう。しかし、映画館で観客の目に触れた作品となると一握りかもしれません。
もちろん、その凄まじい数の作品には「ナンジャコリャ?」という作品も多数あります。私は一応「監督」なのですが、この場合は1観客として言わせて頂きますと、ホントにこれで金を取るの?と言いたくなる作品は恐ろしいほどあります。メジャーにもありますもん。インディーズにはもの凄い数がありますって、そりゃ。他人から見れば私の作品だってそうなのかもしれませんし。それはそれで、評価を受ける覚悟はございます。お金を頂戴する以上、その覚悟は常にあります。だからこそ、裏切らないように製作しているつもりでやってます(トーンダウン?)。
しかし、オトモダチに観て貰ってるだけだと、この【評価】というものを受けにくい側面があります。より厳しい目で評価されてこそ作品のレベルも向上して行きます。何より、オトモダチの間での「監督」とより広いステージで評価を受ける「監督」は全然別物ではないかと思うんですが、呼び方はどちらも「監督」なので一般的に「映画の監督」とか「監督」と言われてしまうとそれだけで十割増しぐらいでその人物を評価したりすることもありますから、作品を観て驚くということもままあります。
そう。紛らわしいんです。俺がいうのはおかしいんだけども。。。
話を戻します。作品を観せることが重要ということです。
多くのスタッフが関わり、役者がその身を賭けて体当たりの仕事をしてくれたものを誰の目にも触れさせなかったり、誰からも評価されない作品にしてしまっていいのか?良いわけがありません。作品に参加した全ての人のためにも、【作品】となったモノはより広く多くの目に触れ、評価を受けなければなりません。
その意味では、前述したシナリオもそう。書いただけで終わってしまって、誰の目にも触れず、評価も受けず、作品にすらならないというのは、作家の上達もなければ、それこそ取材して書いたモノならば、取材にご協力いただいた対象者にも失礼だし、全てが無意味なものになってしまいます。
すべからく作品は多くの人に披露し、評価を受けるべきです。
しかし、大手の配給会社でなく中小の配給であっても、インディーズ作品を取り扱うのはなかなか難しいのが現実です。オリジナル作品で、監督も脚本家も俳優も誰も知らないような作品はなかなか扱っては貰えません。
それは前述してきたように、観客にアピールする要素が何も無ければ、いくら良質の作品を製作しても、観なければわからない「良質さ」は観客に伝わりにくく、客足を確保できないからです。それはビジネスではなく「博打」です。
では、どうすればいいのか?
それに挑戦しようと考えているのが我々KAMUI ENTERTAINMENTです。監督や脚本や俳優が無名であっても、作品の良質さでファンを作っていく【仕組み】を関西を足場に作っていく。それが私の目指している世界です。
最初に言いました。これは独りではできないことです。これまで出会った仲間とこれから出会っていく仲間と一緒に、作り手が良い作品作りが出来、観客が良質の作品を楽しめる環境を構築する。これを目指して一歩一歩前へ進んで行きたいと思います。
ここまでお読みいただいた皆さま、心より感謝申し上げます。ありがとうございました。どうぞ、KAMUI ENTERTAINMENTの作品をご覧いただき、ご評価頂けますと幸いにございます。
まずは、8月24日(土)開催の短編映画『大きな木になりたい』野田上映会
次に決まっていますのは、10月12日(土)映画『YOSHI王-誕生編-』をドラゴン映画祭 in 世界の大温泉!スパワールドにて上映いただきます。また、同作は大阪・十三にあるシアターセブンにて10月26日(土)〜11月1日(金)まで劇場公開が決定しております。
その他、決定次第当サイトにて発表してまいりますが、まずはこちらの上映を是非ご覧くださいませ!ご静聴ありがとうございました!!