Sista-Kとの出会い☆その3

映画『たいようのドロップキック』のルーツについて語る連載企画第3回。

さて前回は、シナリオ・センター大阪校創立40周年記念企画【上方・わが町ショートシネマフェスティバル】で奇跡が起きたというお話で終わりました。どんな奇跡かお話する前に、少し話を撮影の時に戻したいと思います。w w

撮影が始まる直前のことです。子役が撮影に参加できないという事態が起こりました。
このフェスティバルの主旨は、関西にある商店街または地域の団体など、特定の地域とコラボレーションして製作するというもので、『二十才のお酒』では、阪急淡路駅前商店街さんとコラボしていました。
予定していた子役というのは、その商店街関係者のお子さんで、プロではありませんでしたが、台詞も少なく何とかなるだろうとチームの人たちが考えていたようでした。

短編映画『二十才のお酒』子役・松田花くん(テアトルアカデミー)

子役・松田花くん(テアトルアカデミー)

しかし、主人公やヒロインの挫折や心情変化を起こさせるとても重要な役どころで、削るわけにはいきません。

そこで、このイベントで提携していたテアトルアカデミーさんにお願いして、急遽子役をお願いすることになりました。本当に急な話でお話があった3日後には撮影という中、参加してくれたのが子役の松田花くん(男子!)でした。

撮影前の読み合わせをして私は驚きました。

ちゃんと落とすべきところで声を落とし、上げるところで声を上げる。
台詞にメリハリをつけて感情を表現することが彼にはできていました。
そして何より、この元気な笑顔!
この作品事態は大人たちのお話ですが、彼の愛くるしい笑顔と元気さが、ラストに作用してくることはすぐにわかりました。演出として、彼の笑顔を際立たせる必要があると思い、台本にないカットをいくつか撮影しました。当初の日程では足りなくて、追加日程をお願いして撮影しました。

そうして出来上がった『二十才のお酒』が2016年11月3日、奇跡を起こしたんです!

前回お伝えしたように、各チームはたくさんの友人知人、縁者を集票のために集めていました。
ある意味、それは各チームの熱のこもり方にもあったかもしれません。
チームリーダーの熱意や、メンバーの思いなど色々あったでしょう。
その中で、『二十才のお酒』チームの皆さんは

ああ、自分たちが憧れの映画を作ったんだ!
自分たちで推敲して改稿して書き上げた脚本が映像化されたんだ!
しかも自分たちも参加して!

ということで大満足してしまい、何と集票のために友人知人を呼ぶとかを一切していなかったんです。
私は驚きました。いいの?それで?優勝したくないの?
正直、せっかく関わった作品で、決して悪い出来ではなかったので、いい所まではいって欲しいと思っていただけに、残念な気持ちでした。

ま、実際のところは、自分の監督作品の方に集票するのに必死だったので、それどころではなかったんですけども(^^;;;

ちなみに、その時提出した私の監督作品は、『僕だけのFly me to the moon』『浪花に咲く風の音』でした。

で…

もう、わかりますよね?
To be continued!
(まだSista-Kの影も見えない!!!)w w w
【その2を読み直す】
【その4へ続く】

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