八光流木鶏塾について☆その3・笑顔
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さてさて、【八光流木鶏塾】さんを紹介する記事の3回目。
映画『YOSHI王-誕生編-』では、木鶏塾代表の垣本雅史師範に、
プロデューサーと武術監修、さらには出演までして頂いたお話は前回までで致しました。
1ヶ月という短期間で、全くに未経験という俳優たちも
かなりなレベルまで、それこそ「達人に見える」ところまで
持って行って頂きました。
これは本当に感謝しかない。ありがとうございました。
その【武術監修の指導】の際にも感じていたんですが
どうも垣本さんの指導にはちょっとした特徴があるんですね。
彼の指導は、普通ならこうするだろう?というのとは少し違うんです。
私自身も以前は格闘技ジムのインストラクターをしていましたから
技を指導する際にはこういう指導の仕方、というのは持っています。
でも、【彼の指導】は私の知っている指導方法とは少し違いました。
それを見た時に、『ああ、垣本さんらしい指導の仕方だな』と
40年来の付き合いである私は感じました。
少年時代から途中少し離れていた時期はありましたが
要所要所の転換期には何故か顔を合わせる間柄でしたから
いい時も悪い時も互いに見ているだけに
彼の指導方法は、まさに垣本さんの経験が創り上げた
【垣本さんならではの指導方法】だなと感じました。
そうしてある時、垣本さんから衝撃的な事実をお聞きして
『ああ、なるほど!』と膝を打ったのを覚えています。
私が垣本さんからお聞きした驚きの事実とは
【道場開設10年で12人の師範を誕生させた】
ということです。
ちょっと説明させてください。
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何がすごいの?と思われた方もおられるかもしれません。
これ、ものすごいことなんです。
考えても見てください。
八光流柔術の本部道場は埼玉県の大宮にあります。
そして八光流木鶏塾の道場は大阪市北区の天満橋です。
本部からこれだけ遠い土地で
しかもテレビや雑誌で大々的に取り上げられている
メジャーな格闘技や武術の道場ではありません。
分母が違うんです。
1000人、2000人とかの大所帯でもないんです。
その上、師範レベルに到達する人を
平均で年1人以上のペースで輩出するというのは
それは普通のことではありません。
なんでそんなことができるの?
私には思い当たることがありました。
だから膝を打ったのです。
それは、【垣本さんの指導方法】です。
通常、技を教える時、まず【手順】を教えます。
これは垣本さんも同じです。
しかし、ここからが少し違います。
手順だけ教えられても簡単に技はかかりません。
また教えられただけで習得できるほど簡単な技もありません。
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そこで大概の師範は苦労します。
私も初心者に指導する際、なかなかに苦労しました。
しかし、垣本さんが指導して回ると、その先々で
「あ、できた」
という声が上がり始めるのです。
それまで何ができてないのかわからずに苦労していた技が
彼がやってきて「あと3cm頭を前に出して」とか
「目線を前にして技をかけてみて」という風に
具体的に動きの指示を出すことで
その人はできなかった技ができてしまうんです。
人にはそれぞれの体格や腕力の差があります。
だから同じ技でも人によってポイントが異なるんです。
垣本さんはその人の特性や癖を掴み取り
その人に合わせて具体的に指示していきます。
そうすることで「難しい技ができた」
という成功体験を門人の皆さんは得ていきます。
できなかった技が、最初は難しいと感じていた技ができるようになると
人間というのは嬉しいです。
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嬉しくなるともっと嬉しいことがしたくなるから
どんどん上の技にチャレンジしたくなります。
そうしている内に「師範にもチャレンジしてみようかな」
という人が12人も出てこられた。
垣本さんの指導をみていた私はそう感じました。
その意味で彼の指導は徹底しています。
徹底的に技をわかりやすく指導している。
その結果が
【道場開設10年で12人の師範を輩出する】
という結果になったのだと私は思います。
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ある意味、その証左となるのが
冒頭の【木鶏塾チャンネル!】での門下生の皆さんのコメントだと思います。
だから、この道場には【笑顔】がいっぱいなんです。
一見、できなさそうに見える難しい技も
垣本マジックでできるようになる。
できるまで指導してくれる。
できると嬉しいから笑顔になる。
今日も天満橋の道場には笑顔がいっぱい。
そんな道場が【八光流木鶏塾龍】です。
映画『YOSHI王-誕生編-』監督
日浦明大