舞台『ナナメな奴ら』撮影日記☆


初日は氷雨に降られ、2日目は強風、3日目は雪の朝を迎えた
演劇派Color’s第1回公演・舞台『ナナメな奴ら』。

天候が良くなかったにも関わらず
ほぼ毎日席は埋まっている状態で千秋楽を迎えました。

今回、チラシ、チケット、パンフレット
印刷物のデザインを担当させていただき
さらに当日の映像撮影も担当させて頂きました。

2月9日(金)の小屋入りから参加して
12日(月・祝)の千秋楽まで。
役者の皆さん、スタッフの皆さんと

「舞台を作り上げる」

作業に参加させていただけたことは
とても良い経験であり刺激になりました。

映画と舞台は違います。

映画は段取りが全てと言ってもいい。
1カット、1カットを削り出すように撮りためて
編集作業で1本の物語に紡ぎあげていく。

カットの精度が悪ければカットが繋がらなかったり
観客が物語に没入できなかったりします。
だから、1カットを息を詰めて撮影します。

そのためには、撮影するまでに
役者・スタッフの準備が全て。
何が起きても大丈夫なように入念に準備を重ねていく。

そこは、そこまでは
映画も舞台も同じだと思います。

問題はここから。
映画は撮り直しが出来るんです。
気に入らなければ、もう一度撮り直す事ができます。
もちろん、それを前提に撮影することは、本来アウト。
気持ちをしっかり入れて何度も何度も演技を繰り返すなんて
やればやるほど「段取り演技」になって
映像に緊張感がなくなり、結果「伝わらない」カットになる。

だから、前提としては1発オッケーのつもりで撮影するけど
どうしても納得いかない場合はもう一度撮り直せる
というのが正しい。

では舞台は

本番が始まって、間違ったとしても
リテイクなんてできません。
続けていくしかない。
そして、終幕するまで、
その間違いに囚われることも許されない。

「時間」という、
どうしようもなく圧倒的な「流れ」に
押し流されていく世界。
後悔なんかしている暇はありません。
いや、後悔しないためにも【準備】が要求されます。
どんな状況下でも乗り切っていくだけの
絶対的な準備が必要。

そのために台本を何度も読み込み
自分の中の引き出しと照らし合わせ
在るものは引っ張り出し、無いものは作り上げる。
何度も何度も稽古して自分に馴染ませ
自分のモノにしていく。

だって、公演回数分「テイク」が在るわけです。
しかも全部撮り直し無しの一発勝負!
間違えようが前へ進むだけの自信がなければ
舞台に立てません。

とても厳しい世界です。
だから緊張感がたまらない。

なるほどな。いや、ホントに。

様々な可能性を秘めた素晴らしい舞台でした。
演劇派Color’sは可能性の【塊】です。
これからも共に色んな表現を作り上げて行きたいと思います。

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